【議会報告】第一定例議会開会/都営住宅におけるペットのあり方について

東京都議会議員 足立区選出の後藤なみです。

今週から第一定例議会が始まりました。
新年度の当初予算を審査する一年で最も重要な定例会のスタートです。

開会初日では、都民ファーストの会より提案された都議会議員の議員報酬の2割減額をさらに1年間、延長するための条例が全会一致で可決・成立しました。もともとは2017年2月に都知事が給与を減額したことに対応して議会側が成立させたものですが、期限が2018年3月末までとなっていました。そもそも、都民の視点に立てば一度下げた議員報酬は任期中も継続されるというのが一般的な感覚でしょうから、逆戻りすることなく身を切る改革を進めていきたいと思います。

また、私が所属する都市整備委員では、都営住宅におけるペットの飼育に関する質疑をさせていただきました。

■ペットの飼育は禁止されているものの、隠し飼いが存在する現状
現在都営住宅では犬猫などのペット飼育は禁止されています。しかしながら、「隠し飼い」をしている居住者が一定数おり、居住者の間でトラブルが絶えません。ベランダから糞尿が落ちてきた、エレベーター内で噛まれたなど飼い方のマナーの問題からアレルギー、中には劣悪な環境の中で多頭飼いをしていたりと動物愛護の観点からも問題となる迷惑行為が存在している現状があります。
質疑では、都営住宅を管理する東京都住宅供給公社では、こうした迷惑行為に対して必要に応じて注意や勧告を行っているとの回答がありましたが、実際には黙認されているケースも多く、なおかつしっかりとした実態調査も行われていません。

■まずは実態調査と迷惑行為の対策を
すでに顕在化している多頭飼いなどにあげられるような近隣住民にとっても、動物愛護の点でも問題となっているケースについては、一度しっかりとした実態調査を行い、すでにペットを飼育している住民が存在する、という見地に立って対策を進めていくべきではないでしょうか。迷惑行為に関しては、注意や勧告だけではなくルールの厳格化やチェック体制の構築も必要です。現状を放っておいて問題が解決するものではありませんので、実態にあわせた議論を深めていくことが需要であると思います。

■都営住宅の高齢化率は7割弱。ペットと住民が共存していくためには?
また、現在都営住宅の実際に入居者となる名義人の平均年齢は66.6%。高齢者の比率が7割弱ということで、現在の日本の高齢化率が約27%ということを比較しても都営住宅において、大変高齢化が進んでいるということが分かります。

少子高齢化や高齢者の一人住まいが増えているなかで、ペットの飼育が認知症の予防やQOLの向上などペット飼育による効果が見込まれるということは様々な科学的な見地からも明らかな事実ですし、実際に現在多くの介護施設や病院でセラピードッグが活躍しています。

また、平成27年度東京都福祉保健基礎調査によれば高齢者のうち約20%がひとり暮らし世帯というデータも出ており、ひとり暮らしの高齢者にとってペットは単なる愛玩物・所有物ではなく家族同様の存在に変化を遂げていることも事実。こうした現状から、高齢者とペットとの共生は福祉の観点からも大変重要なテーマであると考えています。都営住宅におけるペット禁止の規定自体も50年以上前につくられたものであり、時代の変化にあわせて再考することも大事なのではないでしょうか。

今後も、都営住宅におけるペット問題が先送りされる事なく進んでいくよう引き続きチェックをしていきたいと思います。